ピレニーズの健康管理 

   アルファ・シンドロームとは・・・

 どの犬も、現在のように人間に密接した生活を送るようになると
アルファ・シンドロームに陥りやすい状態になっています。

アルファ・シンドロームとは本来リーダーであるべき飼い主(人間)より、
自分(犬)がリーダーだと思 っていたり、リーダーになろうとするときに
起こってくる問題行動の事です。


 多くの場合、散歩のときに引っ張りまわす、自分の行きたい方にしか進まない、
気に入った玩具を渡さない、無理に取ろうとすると怒る、ひどい時には咬みに来
る、小屋から出せ!と吠え続ける、呼んでも無視する、、、などの行動です。
 アルファ・シンドロームは、多くの行動上の問題の源となります。
ほとんどの場合、私達はそれらの問題点の原因を犬にでなく、環境か、
あるいは飼い主と犬との関係に見出す事になります。
犬には、その祖先の狼たちと同様にリーダーが必要なのです。

 これから説明する10か条は、あなたを取り巻く社会的な環境、階層の中で、
犬に自分の位置を理解させるためのものです。
 犬は一夜にして群れの頂点に立ってしまったわけではありません。
以下に紹介する色々な方法は数週間続けてください。あなたの犬の行動上の問題
点が解決されるにしたがって徐々にこれらの矯正方法を止めて行く事が出来ます。
 どうか、健闘を祈ります!!。そしてこのことは忘れないで下さい。

 『犬を飼う事は決して民主主義に
    のっとったものではありません。
      確固とした信念をもった、
        力強いリーダーであって下さい。』





 ★犬を上手にしつける10か条★
@リーダーは何よりも第一に愛犬から注目されなくてはならない
 犬が、飼い主の目を見るクセをつけましょう(アイコンタクト)
犬の名を呼び、犬の目とあなたの目の線上に手を持っていき、犬の注意を
ひきます。このとき、玩具やおやつを手に持つ事によりいっそう注意を引く
ことも効果的です。最初はホンの短時間しかコンタクトをとる事が出来ませ
んが、徐々に長い時間、頑張る事ができるようになります。
玩具や、おやつを持たなくてもその素振りだけででもアイコンタクトが出来
るようになると大成功です。少しの進歩でも、できたときには大げさに、本気
で喜んであげてくださいね。

Aリーダーは頼りになる人でなくてはならない
 食事を与えるのはあなたです。愛犬を守って上げるのもあなたです。
置き餌を自由に食べさせるより、一日に何度かあなたが食事を与えて下さい。
飼い主であるあなたに頼らなければ生きていけない立場であることを、
犬に認識させましょう。

Bリーダーがまず最初に食事をしましょう
 あなたの食事と犬の食事が同じ時間になったら、まず自分が食事を済ませて
から、犬に食事を与えてください。

C好ましい行動に対してのみ、誉めてあげましょう
 訓練中は、命令に従うまでは絶対にご褒美のおやつを与えたり、撫でてあげ
ることをしないようにしてください。

たとえば、犬が喜んであなたのそばに寄ってきたとします。撫でる前に『スワレ』
をさせます。楽しみの前に、必ず簡単な命令があるのです。勿論これは一生続ける
のではなく、犬に躾が入った後は必要ありません。また、誉める時にはおざなりに
誉めるのではなく、本気で、大げさなほどに、タイミングを逃さずに誉めてあげて
ください。

Dリーダーが先頭を行く
 テリトリーからの出入りに際しては絶対に犬をあなたより先に行かせてはいけ
ません。

あなたの家の玄関や門、車の乗り降り時には、犬に『マテ』と命令を出し、あなた
が通ってから『ヨシ』と、犬を通らせてください。

Eリーダーがテリトリーの支配者です
 あなたが通ろうとした時、床に犬が寝そべっているならば、避けて通ったり
またいで通ったりせずに『ドケ!!』と命令を出し、犬をどかせてください。

Fリーダーの指示には絶対服従させましょう
 例えば、『スワレ』と指示した時には、必ず実行させ誉めましょう。興奮状態
の時など、出来ない状況の時には指示を与えないようにしましょう。

Gリーダーは勝者であれ
 おもちゃで遊んだ後は、必ずあなたの手で片付けて、
愛犬の物でなくあなたの物であることを教えましょう。

Hとにかく教えること、もんくを言ってはいけない
 犬をしつけるのは、飼い主のあなたです。
毎日20分のトレーニングを行ってください。それを2〜3回
に分けて行います。短い時間で繰り返し・・・が訓練のコツ
です。犬の躾教室に通う必要はありません。あくまでも、犬
を躾るのは飼い主のあなたです。ただし優秀なトレーナーの
的確な助言は、あなたの躾の手助けになるでしょう。

I愛犬との生活は民主主義にあらず
 家族の中で、犬であること、家族の末席であることを認識させましょう。
リーダーがいて、家族がいて、犬がいる、、、。この序列がハッキリする事で
犬は落ち着きます。慣習上、犬にはリーダーが必要なのです。子犬はどの子も
本当に可愛いものです。でも皆さんのその手に抱っこしているのは、超大型犬の
グレートピレニーズなのです。6ヵ月後には30kg、1年もすれば40kg以上に
もなります。「可愛い、可愛い、、、」であまやかせて育て、大きくなってから
「言うことを聞かない、、、」と持て余して、保健所に持ち込まれた犬の話を耳
にする事があります。又、たまにですが、咬傷事件なども耳にします。これって
一体誰が悪いのでしょうか?。甘やかせたり、反対にほったらかしたり、何の躾
もしなかった飼い主が悪いのです。ピレに限らずどの犬も、躾け次第で人間とは
本当にいいパートナーとして共存する事が出来ます。
 あなたとご愛犬が、深い信頼関係で結ばれた素晴らしいパートナーとなれます
よう、心からお祈りしております。

 いつか来る永遠のお別れの日に、
 『あなたと逢えてよかった・・・』と
   お互いに思えることを祈りつつ・・・・         治子記